Lost Technology

レトロPC、レトロゲーム、チップチューン等の主に技術的な雑記

PC-9801用OPLLボードの製作

サウンドオーケストラをOPMボードにした件の続き。
YM2203C跡地とSSG用のモノラル出力が余ったところへYM2413を実装してみた。
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左側のROM跡地にいるのが積分回路とアンプ。基本的にはYM2203Cに来てる信号をYM2413の対応するピンに繋げばいいんだが、YM2413のアクセスタイミングにはちょっと癖があって、以下のように/WRが/CSに先行する時間*1が異常に長く、最低30nsも/WRを先行させなければならない。
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ので、通常は/WRをGNDに落としっぱなしにして、/CSのみでライト制御をする。サウンドオーケストラでは、YM2203Cの/CSはアドレスデコーダから、/WRはCバスの/IOWがそのまま来ているので、/CSと/WRのORをとってYM2413の/CSとしている*2
横着して/CSをそのまま繋ぐと、CPUがリード動作の時にもライト動作が実行されるので注意が必要。

ちなみに、OPM植えたあとしばらくして出音が不安定になって、原因を調べていたらオペアンプICが2個死んでいたので、念のため載っている4個全部を貼り替え、さらに念を入れてアナログ回路周辺の電解コンデンサを植え替えてある。
手間をかけずに既存ボードを乗っ取ってお手軽工作♪のはずだったのに、なんか余計な手間かかってる気がしなくもない。

*1:タイミングチャートのTws = Write pulse setup time

*2:YM2413の右側にいる74LS32がそれ。