Lost Technology

レトロPC、レトロゲーム、チップチューン等の主に技術的な雑記

YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(発音制御編)

USB-SPIアダプタを使ってPCからYMF825を演奏させることができたので、YMF825のレジスタを叩いて実際に音を鳴らす手順についてまとめてみました。

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YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(スペック編) - Lost Technology
YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(音作り編) - Lost Technology
YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(発音制御編) - Lost Technology

※この記事は、パソコン向けFM音源(OPM/OPN/OPL等)の制御について基本的な知識がある人向けに書いています。

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YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(音作り編)

前項で書いたとおり、SD-1はMA-3/5のFM部分とほぼ同じです。
ガラケー着メロやってた人は、俺の駄文など読まずとも音作りできることと思います。

ここでは、「パソコン向けFM音源についてはある程度知ってるけど携帯電話向けFM音源は知らない」という人向けに、パソコン向けFM音源との違いを軸にして解説していきたいと思います。

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YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(スペック編) - Lost Technology
YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(音作り編) - Lost Technology
YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(発音制御編) - Lost Technology


※この記事はパソコン向けFM音源(OPN/OPM/OPL等)の音色や制御についての知識がある人向けに書いています。

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YMF825(SD-1)ざっくりまとめ(スペック編)

2011年に発表されていたヤマハのYMF825(SD-1)というFM音源チップが、電子工作向けモジュールとして商品化されました。
それに合わせて、パラメータのリファレンスなどが公開されましたが、かつてのパソコンやゲーム機に搭載されていたFM音源チップとはだいぶ素性が違うので、戸惑っている人も多いと思います。

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※この記事は、既にOPN/OPM/OPLなどパソコン向けFM音源の音色パラメータや制御パラメータについての知識がある人向けに書いています。
www.dtmstation.com
YMF825Board紹介

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MSX互換機の世界(その5)三菱テレコムステーション

前回から約1年半ぶりの更新。
訓練されたMSXユーザーなら「三菱テレコムステーション」というサブタイトルから「受話器付きの黒いやつ」を容易に連想していただけるものと思う。
実はアレ以外にもバリエーションがあったんである。

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SANYO WAVY70FDの2ドライブ化

SANYOのMSX2+PHC-70FD(通称WAVY70FD)のFDDは、34ピンコネクタの中に電源ラインが埋め込まれているため、スリムFDD変換アダプタType-Sはそのままでは使用できません。
そこで、Type-Sの基板を少し改造してWAVY70FDを2ドライブ化してみました。
なお、この改造はType-S完成品に対して実施するのは至難の業です。生基板からの改造方法を紹介していますが、例によって改造は自己責任でおながいします。

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OPM系のマスタークロックと発音周波数

OPM系チップ*1では、発音する周波数を直接指定せずに、内蔵の周波数テーブルのインデックスをoct(0~7), kc(C+~C), kf(0~63)の3パラメータで指定することになっています。
しかし、この内蔵テーブルはマスタークロックが3.579545MHz*2である前提で作られているので、3.579545MHz以外のマスタークロックを使用する場合は、データシートどおりに設定しても本来発音したい周波数では発音されません。
たとえば、マスタークロックとして4MHzを使用する機種では、A4(440Hz)を出したい場合はG4を指定するといった制御がされています*3
では4MHz以外の場合はどうしたらいいか、というのを解説します。

*1:YM2151, YM2164, YM2414

*2:NTSCサブキャリア周波数

*3:実は全音下げると下げすぎなんだけど、ほとんどのドライバでは固定で全音下げてるようだ

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